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八代市立博物館 未来の森ミュージアム                

建築日記

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建築は人の集まる場を造り出し、そこに会話というコミュニケーションが生まれます。

家族におけるコミュニケーションは絆を育み、それは子供の情操教育にとって大切な役割を果たします。

家族の集まる場をつくることに関して、私たち電気設備照明というかたちで雰囲気づくりを担っています。

建築と電気は切り離せない。建築史を知ることは、照明計画の一助となるはずです。

電気設備が建築設計において要求されるようになったモダニズム建築の時代を中心に紹介します。

 北九州市立中央図書館

設計【磯崎新氏】

vol.24 優しい顔をした緑青色のヴォールト

 

drawing: 北九州市立中央図書館
Paper: シルクはがき【鳩居堂】
Pen: ペリカン,ステッドラー

アーチ状の屋根と存在感抜群のカーヴが、公園の一角に佇む。

 

 

 

 東京国立博物館〈法隆寺宝物館〉

設計【谷口吉生氏】

vol.23 透明感をもつ静寂なモダニズム

 

drawing: 東京国立博物館・法隆寺宝物館
Paper: シルクはがき【鳩居堂】
Pen: Twist【ペリカン】

上品な細身のピロティが秩序をもたらし、静寂な物腰で佇むモダニズム建築。

 

 

 

 東京国立博物館〈東洋館〉

設計【谷口吉郎氏】

vol.22 清らかな水平屋根のモダニズム

 

drawing: 東京国立博物館・東洋館
Paper: シルクはがき【鳩居堂】
Pen: Twist【ペリカン】

水平性が印象的で、寝殿造りを想わせるファサード。

 

 

 

 東京国立博物館〈表慶館〉

設計【片山東熊(とうくま)氏】

vol.21 印象的な緑青色の丸屋根

 

drawing: 東京国立博物館・表慶館
Paper: シルクはがき【鳩居堂】
Pen: Twist【ペリカン】

東京国立博物館にある5つの博物館で、唯一明治期に建造された表慶館(重要文化財)。緑青(ろくしょう)色の丸屋根が象徴的なネオ・バロック様式。

 

 

 

 東京国立博物館〈本館〉

設計【渡辺仁氏】

vol.20 堂々たる威容を誇る帝冠様式

 

drawing: 東京国立博物館・本館
Paper: シルクはがき【鳩居堂】
Pen: Twist【ペリカン】

「日本趣味を基調とした東洋式の建物とする」という設計公募要項を実現した旧東京帝室博物館本館(重要文化財)。

1881年(明治14年)に建てられた煉瓦造2階建の初代本館(現存しない)は、イギリス人建築家のジョサイア・コンドル氏による設計。

 

 

 

 シドニー・オペラハウス

設計【ヨーン・ウッツォン】

vol.19 記憶に残るシンボリックな造形性

 

drawing: シドニー・オペラハウス
Paper: シルクはがき【鳩居堂】
Pen: Twist【ペリカン】

オーストラリアを代表する近代建築物であり、世界文化遺産。

 

 

 

 香川県庁舎

設計【丹下健三氏】

vol.18 気品と風格を備えるファサード

 

drawing: 香川県庁舎
Paper: シルクはがき【鳩居堂】
Pen: Twist【ペリカン】

現在は東館。丹下健三氏における初期の代表作の一つで、伝統的な木造建築の表情をみせるモダニズム建築の傑作。

 

 

 

 MITメディアラボ(新館)

設計【槇文彦氏】

vol.17 洗練された建築空間が生み出す、科学とデザインの融合

 

drawing: MITメディアラボ
Paper: シルクはがき【鳩居堂】
Pen: Twist【ペリカン】

MITメディアラボは米国マサチューセッツ工科大学内にある研究所で、新館建築の以前はWiesner Building(同敷地内)にあった。設計は、I・M・ペイ氏。

 

 

 

 安田講堂

設計【内田祥三氏、岸田日出刀氏】

vol.16 銀杏並木の先にある象徴的建築

 

drawing: 安田講堂
Paper: シルクはがき【鳩居堂】
Pen: Twist【ペリカン】

大正時代に竣工した当建築は、東京大学大講堂としてシンボリックな存在感を醸し出しています。

 

 

 

 鹿鳴館

設計【ジョサイア・コンドル】

vol.15 鹿鳴館外交、明治日本における社交の中心

 

drawing: 鹿鳴館
Paper: シルクはがき【鳩居堂】
Pen: Twist【ペリカン】

英国の建築家ジョサイア・コンドルによる設計で、外交と社交の重責を担った舞踏場。

 

 

 

 三菱一号館

設計【ジョサイア・コンドル】

vol.14 端正な街並みに融和したクラシカルな建築

 

drawing: 三菱一号館
Paper: シルクはがき【鳩居堂】
Pen: Twist【ペリカン】

英国の建築家ジョサイア・コンドルによる設計で、歴史主義建築のクイーン・アン様式を用いた赤煉瓦が印象的な建造物です。

高層ビル群を背景に、その存在感ある佇まいは、歴史を感じさせつつもモダンな雰囲気を漂わせています。

 

 

 東京駅 丸の内駅舎

設計【辰野金吾氏】

vol.13 威風堂々たる中央停車場

 

drawing: 東京駅 丸の内駅舎
Paper: シルクはがき【鳩居堂】
Pen: Twist【ペリカン】

歴史主義建築における様式の一つであるヴィクトリアン・ゴシックに影響を受けた辰野式建築といわれる外観。

赤レンガに白い帯状のラインが印象的なクラシカルな建築は、飛行機のなかった時代の日本の玄関口として重厚感のある威風堂々とした趣きを漂わせています。

 

 サヴォワ邸

設計【ル・コルビュジエ】

vol.12 20世紀建築のカリスマ

 

drawing: サヴォワ邸
Paper: シルクはがき【鳩居堂】
Pen: Twist【ペリカン】

ル・コルビュジェご自身が提唱された近代建築5原則の理論を、高い完成度で実現した住宅の傑作と言われています。

「ピロティ(支柱)」、「屋上庭園」、壁が構造から解放されたことで実現可能になった「自由な平面構成」、「連続水平窓」、「自由な立面(ファサード)」といった5原則の理念を具現化させました。

 

 

 

 ポンピドゥー・センター

設計【レンゾ・ピアノ、リチャード・ロジャース】

vol.11 展示のアートに負けない、主張する前衛的建築

 

drawing: ポンピドゥー・センター
Paper: シルクはがき【鳩居堂】
Pen: Twist【ペリカン】

フランスのパリにある複合文化施設であるポンピドゥー・センター。

通常の建物では隠ぺいされる(見えないように隠される)ことの多い建築構造部材や設備配管、エレベーター等の建築設備、これらの要素が露出に見出され、建物表面を覆い尽くしている点が特徴とも言えます。

 

 

 せんだいメディアテーク

設計【伊東豊雄氏】

vol.10 欅並木に溶け込んだ、ガラスのモダニズム建築

 

drawing: せんだいメディアテーク
Paper: シルクはがき【鳩居堂】
Pen: Twist【ペリカン】

定禅寺通りの欅並木の隙間からダブルスキン(二重ガラス面)が姿を現します。

建物の外からも、この建築の特徴であるチューブ(鋼管トラス構造の独立シャフト)が視認でき、屋内に足を踏み入れると大小様々な構造の要であるチューブが眼前に飛び込んできます。

エスカレーターが昇降するパイプの役目も果たすチューブの垂直動線は、見上げた時の造形性も印象的です。

 

 八代市立博物館・未来の森ミュージアム

設計【伊東豊雄氏】

vol.9 緑の丘の上に浮かぶ、輝く建築

 

drawing: 八代市立博物館
Paper: シルクはがき【鳩居堂】
Pen: Twist【ペリカン】

八代城址からほど近く、周囲の風景に溶け込んだ”緑の丘”に整然と浮かぶモダニズム建築。

緑の丘と室内を隔てるのは透明なガラスが1枚。カフェから眺める風景は”外”を感じさせないほどの連続性を保ちつつ、芝生の緑が一面に広がります。

緑の丘の向こうには国指定の名勝である松濱軒(しょうひんけん)。肥後花菖蒲が咲く季節は美しさ格別です。

 

 八代広域行政事務組合消防本部庁舎

設計【伊東豊雄氏】

vol.8 ピロティに消防車輌が整然と並ぶ、端正なモダニズム建築

 

drawing: 八代広域行政事務組合消防本部庁舎
Paper: シルクはがき【鳩居堂】
Pen: Twist【ペリカン】

”愛すべき地元のモダニズム”と小生が親しみを込めて呼んでいる消防本部庁舎は、仕事の業務上よく訪れるご近所の建築です。

幹線道路沿いに佇むこの建築には、子供たちも見学に訪れており、消防士さんに車両の説明などを受けている様子をよく目にします。

ピロティに整然とならぶ消防車の数々は、八代市の安全を見守ってくれています。

 東京大学 情報学環・福武ホール

設計【安藤忠雄氏】

vol.7 「考える壁」の向こうにある、新しい価値

 

drawing: 東京大学 情報学環・福武ホール
Paper: シルクはがき【鳩居堂】
Pen: Twist【ペリカン】

赤門(旧加賀屋敷御守殿門)から北へ伸びる100mほどの美しいコンクリート打放しの壁は「考える壁」と名付けられました。

樹齢100年を越える立派な楠並木がキャンパス内外を緩やかに隔てています。

「あるものを生かして、ないものを創る(※1)」という福武氏の文明史観に基づき、敷地の歴史と場所性を考慮し、楠並木を生かした線形性の建築は日本らしい美しさを内在し、鋭敏なプロポーションで佇んでいます。

正面に立つ内田祥三先生が設計された総合図書館が、考える壁のスリットから垣間見え、新旧の建物が自然なかたちで融和している印象を得ます。

「考える壁」の向こうで学生たちの活発な知的活動が展開されることを期待して計画に臨まれた(※2)安藤氏の意図する通り、UTカフェにおいても、教授と学生による真剣な談議が交わされています。

 

※1、※2…出典【東京大学 福武ホール Webページ】

 東京カテドラル聖マリア大聖堂

設計【丹下健三氏】

vol.6 荘厳たる光の建築

 

drawing: 東京カテドラル聖マリア大聖堂
Paper: シルクはがき【鳩居堂】
Pen: Twist【ペリカン】

文京区にある丹下先生の代表作の一つであり、国立代々木競技場と同時代の建築物。

造形性、背景の哲学、館内の動線と小生が語るに及ばない壮大な深みを持つ設計コンセプトであり、構造技術が直接的に館内の荘厳さを表現しています。

 

 神奈川県立近代美術館 鎌倉

設計【坂倉準三氏】

vol.5 水に浮かぶ美しきモダニズム

 

drawing: 神奈川県立近代美術館 鎌倉
Paper: シルクはがき【鳩居堂】
Pen: Twist【ペリカン】

鶴岡八幡宮の境内にある鎌倉館は、古都鎌倉の歴史と自然に調和した趣きあるモダニズム建築です。

平家池に反射した光が映り込む自然の模様は、まさに芸術作品のようです。

坂倉先生の師であるル・コルビュジエの建築を連想するピロティはスマートな印象を得ます。

1951年に竣工し、築65年を経過したものとは思えない、美しく、格調高い建築です。

 

 東京文化会館

設計【前川國男氏】

vol.4 穏やかな建築、優しいコンクリート

 

drawing: 東京文化会館
Paper: シルクはがき【鳩居堂】
Pen: Twist【ペリカン】

国立西洋美術館のピロティ越にみるその建築は、優しい質感のコンクリートが印象的です。

前川先生の師でもあるル・コルビュジエの作品に近接して建つ東京文化会館。周囲の環境は、穏やかさに包まれます。

 

 バルセロナ・パビリオン

設計【ミース・ファン・デル・ローエ】

vol.3 クールなモダニズム建築

 

drawing: バルセロナ・パビリオン
Paper: シルクはがき【鳩居堂】
Pen: Twist【ペリカン】

「Less is more」を地で行くシンプルの極み。

オニキスや大理石等の石材と、ガラスが印象的なモダニズム建築の傑作です。

 

 

 

 国立西洋美術館

設計【ル・コルビュジエ】

vol.2 考えつくされた採光と、優しきピロティ

 

drawing: 国立西洋美術館
Paper: シルクはがき【鳩居堂】
Pen: Twist【ペリカン】

世界文化遺産(ル・コルビュジエの建築作品_近代建築運動への顕著な貢献)

考え抜かれた採光と鑑賞動線、落ち着きのあるピロティが印象的なモダニズム建築で、ル・コルビュジエの国内唯一の作品です。

 

 国立代々木競技場

設計【丹下健三氏】

vol.1 質実剛健たる美しさ

 

drawing: 国立代々木競技場 第二体育館
Paper: シルクはがき【鳩居堂】
Pen: Twist【ペリカン】

吊り構造の外観は構造体が直接的に意匠性を確立させ、館内に入ると天井から降り注ぎ地面へと到達する光の演出が印象的です

 

【 熊本建築倶楽部 】

 

建築倶楽部

世界的建築家の建築設計における考え方や作品群について鑑賞し、愉しく語らう場です。

20世紀建築の巨匠、ル・コルビュジエやミース・ファン・デル・ローエなど近代を担う多彩な建築家たちの背景に迫ります。

 

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